不動産査定はなぜ無料?不動産売却時の無料・有料の査定の活用法をご紹介

2019.08.06投稿 不動産売却のことなら【すまいうる】
監修の中村裕介さんの写真

不動産ライター兼不動産経営者

監修 中村裕介

不動産査定には無料と有料があります。

不動産会社への査定依頼は無料で、不動産鑑定士への査定依頼は有料となっています。

個人がマンションや一戸建てなどを普通に売却する分には、無料で査定してくれる不動産会社へ依頼するのが一般的ですし、それで充分です。

では、不動産会社による不動産査定はなぜ無料なのでしょうか?不動産査定をする上で役立つポイントはどんなものがあるのでしょうか。

この記事では以下のような疑問や質問にお答えします。

この記事ではこんな悩みを解決します!

  • 不動産査定はなぜ無料なの?
  • 不動産査定は誰に頼めばいいのか?
  • 不動産査定の具体的な流れが知りたい

一般的な不動産査定が無料である理由、不動産鑑定士による有料の不動産査定の説明、不動産会社による一般的な不動産査定の概要とポイントなど、不動産売却時の無料・有料の査定の活用法についてご紹介します。

この記事を読めば、不動産査定についての基本知識とコツを理解することができ、自信を持って不動産査定に臨むことができます。

不動産査定が無料なのは法律で制限されているから

不動産会社による一般的な不動産査定はどうして無料なのでしょうか。

ここからは不動産会社による不動産査定の概要について解説していきます。

不動産の有料査定は不動産鑑定士の独占業務

不動産を有料で査定するためには、「不動産鑑定士」という国家資格が必要です。

不動産鑑定士については後ほど詳しく解説しますが、不動産の有料鑑定は不動産鑑定士の独占業務となっています。

そのため、不動産鑑定士の資格を持たない不動産会社のスタッフが、顧客に対して有料で査定を行った場合は法律違反となります。

それではなぜ不動産会社は、直接の利益にならない無料の不動産査定を行うのでしょうか。次の項目で詳しく解説します。

不動産会社による不動産査定は契約を得るためのツールである

不動産会社による不動産査定は、利益が目的ではなく、見込み客の集客、つまり媒介契約を得るための一種のツールとして利用されています。

不動産査定後に媒介契約を得ることで不動産会社は仲介手数料がもらえるため、査定は無料で構わない、ということなのです。

不動産会社から売主に対して査定価格を示すことで、不動産会社としては売主とつながるきっかけを作ることができます。

現在ではインターネットが発達しているため、不動産会社に対して簡単に査定依頼をすることができるようになっています。

さらに、匿名での不動産査定をすることも可能であり、以前に比べて売主が不動産会社に査定依頼する際の心理的なハードルは下がっています。

また、不動産査定は、潜在顧客の掘り起こしにも役に立っています。

売却する予定はなかったけれども、思ったより高値で査定評価されたり、売れないと思っていたら売れそうだと気づいたりなどして不動産売却に乗り気になる人もいるのです。

不動産査定価格は売却できる価格ではない点に注意

売主として注意したいのが、不動産査定価格は「絶対にその価格で売却できる価格」ではなく、あくまでも査定を出した不動産会社が「その価格なら売却できるだろう」と思っている価格に過ぎません。

このため、良くない不動産会社の場合、媒介契約を取るための手段として、わざと高めの不動産価格を売主に提示する会社もあるため、注意が必要です。

査定価格の「高さ」ではなく「根拠」に注目するのが大切です。不動産査定の具体的な方法や注意点、対策については改めて記事の後半で解説します。

有料の不動産査定は不動産鑑定士が行う

前述した通り、有料の不動産査定は不動産鑑定士によって行われます。

ここからは不動産鑑定士の役割と業務、不動産鑑定士による有料の不動産鑑定を依頼するケースなどについて解説していきます。

不動産鑑定士の役割と業務

不動産鑑定士とは国家資格の一つであり、以下の「不動産の鑑定評価に関する法律」に基づいて不動産鑑定を行います。

不動産鑑定は不動産鑑定士の独占業務であり、有料で行えるのは不動産鑑定士だけなのはすでに説明したとおりです。

国土交通省による公示地価の調査や各都道府県が実施している地価調査なども、不動産鑑定士の鑑定によってなされています。

公的機関や裁判所など、高い信頼性が要求される場面で、正確かつ公平な不動産評価を行うことが、不動産鑑定士の基本的な役割です。

有料の不動産査定を依頼するケース

上述した公的機関による不動産の調査以外に、不動産鑑定士は具体的にどのようなケースで活躍しているのでしょうか。

不動産鑑定士による不動産鑑定は、企業間の不動産取引での不動産評価のためや、または相続、離婚などで裁判所に資料として提出するためにも行われます。

いずれのケースも、専門家による第三者の公平な不動産評価が必要な場面といえます。

個人の不動産売却の場面では有料の不動産査定を依頼する必要はない

結論としては、個人の不動産売却の場面では有料の不動産査定を依頼する必要はなく、「無料」の不動産査定で十分です。

なぜなら、個人の不動産売却においては、自分の保有しているマンションや一軒家などの不動産がいくらで売れそうなのかがわかれば事足りるからです。

何かの証明をするわけではなく、大体の売却できる価格を知るだけなので、不動産会社による不動産査定だけで問題ありません。

無料でしてくれる不動産会社の不動産査定方法と種類

ここからは、不動産会社による一般的な不動産査定の概要とポイントについて解説していきます。

不動産査定の具体的な方法は「取引事例比較法」

不動産会社による不動産査定は、「取引事例比較法」と呼ばれる手法で査定価格を算出しています。

取引事例比較法とは、過去の不動産取引の成約事例のなかから、物件種別やエリア、築年数、面積など売却予定の不動産と似た条件の事例を複数ピックアップして平均化し、売却予定の物件がいくらで売却できるのかを査定する手法です。

査定は簡易査定と訪問査定の2種類がある

不動産会社による不動産査定には「簡易査定」と「訪問査定」の2種類があります。

簡易査定は机上査定とも呼ばれている査定方法で、インターネットから物件の場所や、面積、築年数といった基本情報を入力するだけで簡単に査定価格がわかります。

簡易査定の大きな特徴は、すぐに不動産の査定価格が出ることです。

早ければ当日や翌日、遅くとも1週間以内には不動産会社から査定結果が送られてきます。

訪問査定はその名の通り不動産会社のスタッフが実際に売却予定の不動産を訪問して行う査定です。

基本データだけではわからない実際の物件の様子をプロの目で見ることによって、より正確な査定価格を算出することが可能になります。

自分の保有する不動産の価値を知りたいだけの場合は簡易査定を行いましょう。

一方、家やマンションの売却が決まっている場合は、簡易査定も訪問査定も行ってください。

簡易査定で候補の会社を絞って、訪問査定で最終的に媒介契約を結ぶ会社を選ぶようにしましょう。

無料の不動産査定は複数の不動産会社に依頼するべき

不動産査定は複数の不動産会社に依頼するべきです。

なぜなら、複数の不動産会社の査定価格を比較することで、それぞれの不動産会社が出した査定価格が適切かを判断することができるからです。

各社が出す査定価格は同じではありません。取引事例比較法において、過去のどの事例を参考にするかは、不動産会社によって異なります。

不動産会社1社だけに不動産査定を依頼した場合、その会社が参考にした事例によっては偏った査定価格となってしまう可能性があります。複数の不動産会社からの査定が必要なのはそのためです。

また、複数の不動産会社の査定価格を依頼すると、査定価格だけでなくサービスの比較もできるので、悪質な不動産会社を回避できるというメリットもあります。

不動産査定は無料の一括査定がおすすめ

不動産査定を利用する場合は、「無料」の査定で、「複数」の不動産会社に依頼することが大切だとお伝えしてきました。

複数の不動産会社に査定を依頼する際は「不動産一括査定サイト」を利用することをおすすめします。

ここからは不動産一括サイトをおすすめする理由について、詳しく解説していきます。

不動産一括査定とは

不動産一括査定とは、インターネット上にある不動産一括査定サイトを利用して、複数の不動産会社に不動産査定を一括で申し込みすることです。

偏りのない不動産査定価格を手に入れるためには、複数の不動産会社からの査定価格が必要です。

しかし、一つ一つの不動産会社に査定の依頼をすることは時間と手間がかかります。

不動産一括査定サイトなら、サイト上で売却する不動産のエリアや駅からの距離、築年数、間取り、面積などの基本的な情報を入力するだけで、複数の会社に一括で査定を依頼できます。

一括査定を利用する際の注意点

不動産一括査定サイトはとても便利で、これから不動産を売却する人にとっては、もはや必須のツールといっても良いほどに普及しつつあるサービスといえます。

しかし、不動産一括査定サイトを利用する上で、いくつか注意するべきポイントがあります。

まず、どんなに登録企業が多い不動産一括査定サイトを利用したとしても、売却予定の不動産を取り扱い可能な、すべての企業に査定依頼したわけではないということです。

この点はつい錯覚してしまいがちな点ですので注意しましょう。

対応策として挙げられるのは、複数の不動産一括査定サイトを利用することです。

複数の査定価格を比較することで、より正確な査定価格がわかります。

また、より多くの不動産会社のサービスを受けることができるので、自分に合った、信頼できる不動産会社に巡り会える可能性が高まります。

また、査定価格の「高さ」に注目しないことが重要です。

査定価格とは、あくまでも不動産会社が売却予定の不動産を一般市場で売却する場合にいくらで売れそうなのかという「予測」に過ぎません。

そのため査定価格が高いからといって、その価格で売れる保証はどこにもないのです。

査定価格に一喜一憂するのではなく、なぜその査定価格になったのか、査定価格の根拠を不動産会社に確認しましょう。

また、査定価格についての説明が明確であるかどうかに注目しましょう。これは不動産会社だけでなく、担当になるだろう営業マンの腕を見極めることにもつながります。

たとえば、募集広告の内容など、どのような形で物件の魅力をアピールしていくのか、具体的な売却イメージを教えてくれるかを聞き出してください。

不動産売却において不動産会社の働きは非常に重要であり、売主が不動産会社のスタッフに対して感じる印象は、そのまま購入検討者が感じる印象になります。

不動産査定を通じて、不動産会社が信頼できるか、話の筋道が通っているのかなどを確認して、最終的に仲介を依頼する会社を選びましょう。

一括査定サイトの選び方

不動産一括査定サイトを選ぶ際のポイントは実績、登録会社数、大手企業の登録数、入力フォームなどです。

まず、実績に関しては、一括査定サイト上で今までの成約件数が多いか、運用年数について長いかといったポイントを確認しましょう。

サイトへの登録会社件数は、多ければ多いほど良い…と言い切りたいのですが、注意するべき点があります。

登録件数と同時に「対応可能なエリア」についても確認しましょう。

不動産取引が少ないエリアについては、一括査定の対象外となるケースもあるので注意が必要です。

また、日本の不動産取引は大手の会社に偏っている傾向があるため、みずほ不動産販売や野村不動産など、大手の企業が登録しているかどうかも確認しておきましょう。

一括査定サイトの入力フォームは、なるべく詳細な検索ができるフォームを持つサイトが優れています。

これは、たとえば個人使用向けマンションであるか、投資用マンションであるかなど、検索者のニーズにあった情報を提供できるためです。

もちろん一つの一括査定サイトだけでなく、複数の一括査定サイトを利用するという手段もあります。

特により多くの不動産査定が欲しい人は、複数の一括査定サイトの利用はおすすめです。

まとめ

それでは不動産査定についてまとめていきましょう。

記事のおさらい

  • すべての不動産会社による一般的な不動産査定は「無料」でできる
  • 不動産鑑定士による鑑定は有料
  • 個人の不動産売却では有料の不動産査定を依頼する必要はない
  • 不動産査定は、机上査定と訪問査定の2種類
  • 「複数」の不動産会社に依頼する理由は、査定価格の偏りを防止するため
  • 不動産を売却したい場合は机上査定、訪問査定を経て媒介契約を結ぶ会社を選ぶ
  • 複数社への査定依頼は不動産一括サイトの利用がおすすめ
  • 一括査定サイトを選ぶポイントは実績、登録会社数、大手企業の登録など

まだ売却するかどうかわからない状態でも、とりあえず査定してみることをおすすめします。

おおよそでも不動産の価値がわかれば、売却代金で残った住宅ローンを支払えるのか、買い換える場合は買い換え特例が使えるのかといったように、様々な可能性について検討することが可能です。

記事内でも解説した通り、不動産会社における査定ならタダで受けることができます。

現在は匿名で不動産の査定ができるサイトもあり、気軽に査定をすることもできるので、気になっている人は匿名での査定から始めてみてはいかがでしょうか。

今回の記事が、不動産査定をする上でお役に立てば幸いです。

監修の中村裕介さんの写真

不動産ライター兼不動産経営者

監修 中村裕介

宅地建物取引士、保育士

1983年福岡生まれ。上海復旦大学卒。 商社、保育園、福祉施設での勤務を経て、現在は不動産の記事を中心に手がけるライター兼不動産経営者。実際に店舗・住宅を提供している立場から、不動産に関する記事を執筆中。 趣味はフットサル、旅行、読書。美容と健康のために毎日リンゴ人参ジュース飲んでます。

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