家を売る方法とコツ!売却を成功させる流れ・相場・費用・基礎知識を教えます

ゼロからはじめる家の売却ガイド

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家を売りたいけれど「なにから始めていいのかわからない」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか?

人生で何度もない家の売却だからこそ、失敗したくはありませんよね。

この記事ではこんな悩みを解決します!

  • 家売却でなにをすればいいのか知りたい
  • 家を早く高く売るためのコツが知りたい
  • 家が売れない、ローンが払えない、住み替えたい、相続や離婚など家売却での悩みを解決したい!

この記事では、家売却を初めてするあなたにおさえて欲しい情報を徹底的に解説しています。

具体的には家を売る方法や売却の基礎知識、大事な資産である家を高く売り、家売却を成功させるためのコツを初めての方でもわかるように紹介します。

家売却のこと、知らないことだらけ・・・でも家を失敗せず高く売りたい!

それじゃあ、まず記事の要点を押さえるでござる!

【記事の要点】家を売るときのコツ!

  • 家売却のポイントは「信頼できる不動産会社選び」「相場に合った売り出し価格」「内覧対応をしっかり行う」の3つ。
  • 家を高く売るには、まず複数の不動産会社に査定してもらうことが大切
  • すまいうるなら、大手と地元密着型、実績のある不動産会社に出会える

家を売る方法は「買取」ではなく「仲介」が一般的!

家の売り方は大きく分けて以下の3つです。

  • 不動産会社の「仲介」で売却する
  • 不動産会社に「買取」してもらう
  • 家のローンが払えないときは「任意売却」

一般的なのはひとつめの「不動産会社による仲介」で売却する方法です。

この3つの方法のなかで一番高く売ることができる方法なので、特殊な事情がない限りは「仲介」を選びましょう。

よほどの事情って?

転勤などで、一か月以内に売却しないといけない場合や、住宅ローンの支払いができず家を売りたい場合などでござる。

転勤など、急ぎの売却であれば「不動産会社による買取」、毎月の住宅ローンを返済できず滞納してしまう状況なら「任意売却」が向いています。

あなたの状況に応じた売却方法を選びましょう。

あなたの状況に応じた売却方法
あなたの状況 向いている売却方法
家を買い替えたいなど、一般的な売却がしたい 仲介
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相場より安くなってもいいので、1ヶ月以内など早く売却して現金化したい 買取
毎月の住宅ローンを返済できない 任意売却

任意売却は、住宅ローンが払えないときの特殊な売却なんだね。「仲介」と「買取」の違いはなんだろう?

仲介と買取の違いは誰に売るかでござる。一般的な不動産会社による仲介では買主は個人でござる。買取の場合は、買主が不動産会社になるでござる。

車を売るなら「買取」が普通ですが、家を売るなら「不動産会社による仲介」が一般的です。

「仲介」と「買取」の違い

仲介と買取の大きな違いは、売却金額の差です。

「仲介」の方が「買取」より家を高く売ることができます。

買取だとどうして安くなっちゃうの?

買取の場合、不動産会社は買い取った家を売りに出さないといけないでござる。そこで利益を出そうとすれば、市場より安く買って高く売りに出すことが必要になるでござる。

な、なるほど。買取の場合、不動産会社が面倒な売買を引き受けてくれて早く現金にすることができるけど、市場より安い金額になっちゃうんだね。

一般的な時間の余裕があり、家を高く売りたい場合は「仲介」で売却しましょう。

一方、転勤などの事情があり、時間がない場合は「買取」がオススメになります。

買主が見つかるまで売れない「仲介」に比べ、「買取」は不動産会社が直接買い取ってくれるため、相場より安くはなりますが現金がすぐに手に入ります。

家を売るときの流れとかかる期間

家の売却には、①売り出し前、②売り出し中、③売却後、という大きくわけて3つのSTEPがあります。

まずは売却の流れを確認しましょう。

家を売るときの流れ

この売却の流れのなかでも一番大事なのは、あなたが主導となって行う「①売り出し前」の部分です

なぜなら「②売り出し中」からは、あなたが選んだ業界のプロである不動産会社と協力して進めていくことができるからです。

売り出し前の段階で信頼できあなたの家を一番上手に売ることができる不動産会社を見つけることができれば、売り出し以降の失敗も防ぐことができるのです。

家を売るために必要な期間

家が売れるまでには、通常2ヶ月〜6ヶ月間必要になります。

やることとかかる期間は以下の表で確認しましょう。

STEP やること かかる期間
①売り出し前 1-1.家(中古住宅)の売却相場を確認する 1週間~4週間
1-2.複数の不動産会社に査定依頼・比較する
1-3.不動産会社を選び、媒介契約を結ぶ
②売り出し中 2-1.売出価格を設定、売却活動スタート 1ヶ月~3ヶ月
2-2.内覧対応(価格交渉)
2-3.売買契約を結び、手付金を受け取る
③売却後 3-1.残金決済・引き渡し 1ヶ月~2ヶ月
3-2.確定申告

あなたと二人三脚で売却活動を行う不動産会社をしっかり決めるためにも、次の章では失敗しない「不動産会社の選び方」を説明します。

家売却の成功はこれで決まる!不動産会社の賢い選び方

家売却で成功するには、信頼できる不動産会社が必要不可欠です。

なぜなら不動産会社探しで失敗すると、以下のような売却の失敗につながるからです。

不動産会社選びに失敗した場合

  • 安すぎる売出価格で損をしたり、高すぎて売れない
  • 買い手との値段交渉で決裂する
  • 売却中の不安など、相談に乗ってもらえない

あなたの家に適切な売出価格をつけて市場に売り出し、買い手を見つけて売買契約を結び、引き渡すまでのすべての活動に関わる不動産会社はしっかり選びたいものです。

信頼できる不動産会社を選ぶコツは、以下の3つを押さえることです。

  1. 家の売却相場を確認する
  2. 複数の不動産会社に査定を依頼・比較する
  3. 不動産会社を決める前には最終チェックをする!

詳しく説明していきます。

コツ1.家の売却相場を確認する

不動産会社を選ぶ前に、まず中古住宅の売却相場を確認しましょう。

家を高く売るためのコツ1

不動産会社が査定して価格を教えてくれるのに、自分で相場価格を調べないといけないの?

相場を理解していないと、不動産会社から掲示された査定価格が高いのか、安いのか判断できないからでござる。

不動産会社に家の売却を依頼する前に、まずは自宅がどのくらいの価格で売れるか、中古住宅の相場を確認しておくのが大切です。

いきなり不動産会社に行って査定を受けても、その査定価格が正しいものか分からないですよね。

不動産会社から掲示された査定額が適正であるかを判断するのに、相場価格が必要になってくるのです。

相場価格ってどこで見るの?

下記の表で、地域ごとの家の価格推移や過去の売却価格をまとめているから、クリックして調べてみるでござる!

下記の表から売却を検討している家の所在地を選ぶと、地価推移のほか、過去の成約情報(売却価格)を確認することができます。

売りたい家の所在地から過去の売却相場や地価をチェック

大体の価格相場を調べたら、次は複数の不動産会社に家の査定を依頼しましょう。

詳しく知りたい方は「今すぐ知りたい不動産売却の相場!調べる方法と価格の変動要因を徹底解説」の記事をご覧ください。

コツ2.複数の不動産会社に査定を依頼・比較する

よりよい不動産会社を選ぶために複数の不動産会社に査定を依頼することは欠かせません。

家を高く売るためのコツ2

不動産会社はたくさんあるから、いちばんいい会社を見つけるためにも複数の会社に査定をしてもらうことが大事でござる。ひとつだけだと比較ができないからでござる。

複数の不動産会社に査定を依頼するメリット

  • 査定価格の偏りがなくなる
  • 会社を比較して自分にあった不動産会社を選ぶことができる

査定価格はその不動産会社が「この価格なら売れるだろう」と決めている価格なので、会社によって数十万、百万円単位の違いが出ることもあります。

なかには契約を取るために相場よりかなり高い金額を掲示する不動産会社もいるため、複数の不動産会社に査定を依頼するのが大切です。

複数の不動産会社に査定をしてもらった後は、不動産会社を比較しましょう。

不動産会社を比較するために売主がすべき3つのこと

  • 査定額の「根拠」を聞く
  • 一戸建てなら一戸建て、マンションならマンション、類似物件の売買実績を聞く
  • 営業マンの対応や雰囲気を覚えておく

不動産会社によっては「戸建てが得意」「マンションが得意」など得意不得意があります。

自分の家の種別が得意な不動産会社に頼みたいですよね。

不動産会社に「戸建ての売却は得意ですか?」と聞くのかな?なんだか聞きにくいなあ。

直接聞くのも手だけど、不動産会社の販売実績を確認するのが確実でござる。

具体的には、家の種別をしぼったうえで、不動産会社に直近3ヶ月での販売実績があるかどうか確認しましょう。そうすることで不得意なものでないかがわかります。

詳しく知りたい方は「プロが教える!不動産売却の業者選びの6つのポイント」の記事をご覧ください。

コツ3.不動産会社を決める前の最終チェックをする!

不動産会社を決める前に、編集部がオススメするチェックすべき3つのポイントを確認しましょう。

不動産会社を決定する前の最終チェック

  • 査定額の「高さ」ではなく「根拠」で納得できるか?
  • 不動産会社に売りたい物件種別の売買実績はあるか?
  • 査定時の営業マンの対応に不安はなかったか?

査定額の根拠や営業マンに不安が残る場合は、不動産会社に相談しましょう。

もし、ここで曖昧に言葉をにごす不動産会社や、対応に不安が残る不動産会社は、選ばない方が賢明です。

なぜなら、営業マンのあなたへの対応は、そのまま購入検討者への対応になるからです。

家はあなたの大事な資産ですから、あなたの話をしっかり聞いてくれる、査定額に対しても丁寧に説明してくれる不動産会社に決めましょう。

不動産会社を決めたらどうするの?

媒介契約を結んでいよいよ売却活動のスタートでござる!

媒介契約とは、仲介を依頼する不動産会社と結ぶ契約のことです。

媒介契約について詳しく知りたい方は「一般媒介か専任媒介かでもう迷わない!不動産売却の媒介契約をプロが解説」の記事をご覧ください。

家を売るときにかかる費用

家を売却するときには、費用や税金が発生します。売却金額をそのまま受け取るわけではないため、かかる費用をあらかじめ知っておきましょう。

  • 売るために必要な費用
  • 売った時にかかる税金

家を売るために必要な費用

家売却では仲介手数料や住宅ローン、登記の手続費用、各種税金など必ずかかる費用と、内覧準備のためのクリーニング代金など必要に応じてかかる費用とがあります。

家を売るために必要な費用
費用項目 内容 金額
仲介手数料 不動産会社へ支払う費用 400万円超の物件なら「取引額の3%+6万円」
印紙税 売買契約書に貼付する印紙代

売買金額が1,000万円超5,000万円以下なら1万円

5,000万円超1億円以下なら3万円

抵当権抹消関連費用 住宅ローンの抹消費用

抵当権抹消の登録免許税に2,000円

司法書士報酬は1.5万円程度

必要に応じてかかる費用
費用項目 内容 金額
測量費用 戸建ての土地の境界が不明な場合に行う 30万円〜100万円
内覧のための費用 内覧の際の印象を良くするため、状況に応じて行うハウスクリーニングなど 5万円程度

売却の費用について詳しく知りたい方は「不動産売却にかかる手数料・諸費用の相場!知って得する費用を抑える方法も」の記事をご覧ください。

不動産会社に支払う「仲介手数料」が一番高額!

家売却でかかるもっとも大きな費用は仲介手数料です。

最近では手数料無料の会社もありますが、多くの不動産会社では、仲介手数料を宅建業法の法定上限額と取り決めています。

仲介手数料の上限額は、以下の式で計算できます。

仲介手数料=(売買金額×3%+6万円)×1.1(消費税)

仲介手数料は、売買契約が成立した時に半分、残りの半金は物件の引き渡し後に支払います。 

もし手元の資金に余裕がない場合は、売却代金が振り込まれたあとに仲介手数料を支払えないか、不動産会社に相談しましょう。

仲介手数料について詳しく知りたい方は「不動産売却でかかる仲介手数料とは?支払いタイミングや値引き術を紹介」の記事をご覧ください。

売った時にかかる税金

家の売却にはさまざまな費用がかかります。

しかし、それだけではありません。買った時より高く売れた場合には税金がかかります。

具体的に言うと、売却によって利益(譲渡所得)が出た場合は「所得税」「住民税」「復興特別所得税」が生じます。

家の売却金額から費用を引いたものを「譲渡所得」といい、これに税金がかかるのです。

譲渡所得= 売却金額 - 取得費 - 譲渡費用
※取得費とは、不動産の購入費用のこと
※譲渡費用とは、不動産を売却した時にかかった費用のこと

かかる税金の算出方法は、この譲渡所得を計算し、住宅の所有年数を確認してから所得税や住民税を計算します。

一定の条件に当てはまれば、控除や軽減措置もあります。

詳細は担当の不動産会社が教えてくれますが、自分でも把握しておきたい場合は、下記のページを参考にしてください。

「不動産売却にかかる税金が自分でわかる!考え方と計算方法を徹底解説」

「不動産売却時に確定申告は必要?知らないと損する特例と併せて徹底解説!」

家売却にかかる費用・税金を安く抑えるコツ

家売却の際にかかる費用を抑え、すこしでも手元に残る資金を増やすための方法について見ていきたいと思います。

  • 売買契約書に貼る「印紙税」は一部をコピーにする
  • リフォームはなるべく行わず、ハウスクリーニングにとどめる
  • 譲渡所得税・住民税は控除を使う

売買契約書に貼る「印紙税」は一部をコピーにする

売買契約書に貼る「印紙税」は一部をコピーにすることで、一通分を浮かせることができます。

印紙税は不動産売買契約書に対してかかるので、一般的には、売主分と買主分の2通分が必要になります。

ただし、売買契約書の原本ではなくて写し(コピー)の場合、課税文書とならずに印紙代金はかかりません。

コピーであっても契約の効果は同じなので、売主が保存する1通分はコピーにしましょう。

この方法を利用する場合は、

契約書は1通作成し、買主が原本を保管、売主はコピーを持つ

この文言を売買契約書に入れる必要があります。

不動産会社から発案されることもある節約方法で、全く問題もありません。

リフォームは最低限にし、ハウスクリーニングにとどめる

家を売却する場合にリフォームやハウスクリーニングを行う場合があります。

結論から言えばリフォームはおすすめしませんが、ハウスクリーニングはおすすめです。

リフォームは買主の希望に合わない可能性がある

古い家を売却しようとする場合、リフォームをすすめられる可能性があります。

しかし、古い家を購入しようと検討している購買層は購入金額を抑えたい人たちのため、効果がないことが多く、オススメではありません。

リフォームのデメリット

  • 売主がリフォームした内容が買主の生活に合わない可能性がある
  • リフォームした分、売却価格を上げると築年数の割には割高な家になる

雨漏りなどの明らかに必要な修理は行うべきですが、通常はリフォームを行わず、求めやすい価格のまま売却に臨みましょう。

ハウスクリーニングは水回りがおおすすめ

リフォームが不要な一方で、掃除については徹底的に行う必要があります。

なぜなら掃除が徹底されている家とそうでない家では、内覧の印象が全く違うからです。

油汚れやこすっても落ちない水垢など、汚れがひどい場合は、プロのハウスクリーニング業者に依頼するのも手です。

【参考】リフォームとハウスクリーニングの費用相場

<リフォームの費用相場>

  • キッチン:50〜100万円
  • トイレ :20〜50万円 洗面台 :20〜50万円
  • お風呂 :50~100万円
  • 壁紙:1,000円/㎡:6畳の部屋で約5〜8万円程度

 <ハウスクリーニングの費用相場>

  • 水回りのみの掃除:5万円以下(おそうじ本舗やダスキンなどの大手の会社に任せる場合)
  • 一戸建て全体の掃除:10万円以下

詳しく知りたい方は「家売却でリフォームは不要!売却効果が出る方法も解説」や、「中古マンションの売却前にリフォームは不要!もっと効果的なポイントも紹介」の記事をご覧ください。

譲渡所得税・住民税は控除を使う

家を売った後の税金は、政府の控除などを利用しましょう。

代表的な制度は以下の通りですので、売却の際には活用しましょう。

マイホームの売却で使える主な控除

  • 3,000万円特別控除
  • 10年超所有軽減税率の特例
  • 買換え(交換)の特例

マイホーム以外でも受けられる主な控除

  • 空き家に関する特別控除
  • 平成21年、22年取得の土地を譲渡したときの1,000万円特別控除

家を売るときに必要な書類

家の売却では、権利書にはじまり様々な書類が必要になります。

不動産に関わる書類は取り寄せが必要なものが多く、取り寄せる場合は1週間ほどかかります。

スムーズな売却のためにも、家を売ることを決めたら準備を始めるようにしましょう。

タイミング別 家売却に必要な書類一覧
必要になるタイミング 必要書類
売却依頼時 登記簿謄本
購入時の売買契約書・重要事項説明書
住宅ローンの償還表
物件の図面(販売パンフレットなど)
売買契約時 身分証
実印
印鑑証明書(3ヶ月以内のもの)
住民票
権利書(登記識別情報通知)
固定資産税納税通知書
建築確認通知書(検査済証)
売買決済時 ローン残高証明書

抵当権抹消書類

(登記の委任状、解除証書もしくは完済証明書、登記事項証明書)

家の売却が決まったら、これらの書類を早めに準備することが重要です。

詳しく知りたい方は「【保存版】不動産売却に必要な書類を網羅紹介!入手先も知ってスムーズに!」の記事をご覧ください。

ここからは、家売却を成功させるコツについて解説していきます。

家を早く、高く売るコツ

家売却で失敗せず相場より高く売るためのコツは以下の2点です。

  • 地域密着型の不動産会社からも話を聞く
  • 相見積もりは一括査定サイトを上手に利用する
  • 内覧対応をしっかり行う

1.地域密着型の不動産会社からも話を聞く

家売却で失敗しないコツは「信頼できる不動産会社を選ぶこと」だとお伝えしてきました。

家を相場より高く売るためには、大手の不動産会社だけでなく、地域密着型の不動産会社からも査定を出してもらうなど、話を聞くことが大切です。

なぜなら家の場所によっては地域密着型の不動産会社がもっとも高い価格で家を売却してくれる場合もあるからです。

特に都会ではない場合は、その土地に詳しい不動産会社の方が買手やネットワークを持っていることも多いため、まずは地域の不動産会社の意見も聞いてみましょう。

2.家の相見積もりは一括査定サイトを上手に利用する

一括査定で家をお得に売れることを表すイラスト

ここまで、信頼できる不動産会社を選ぶために「複数の会社に見積もりをしてもらう」「地域密着型の不動産会社からも話を聞く」が大事だと説明してきました。

複数の不動産会社や地域密着型の不動産会社に一件一件、査定依頼をするのは手間がかかるので、不動産一括査定サイトの利用がおすすめです。

不動産一括査定サイトを利用すれば、インターネットから売却する家の条件を入力してボタンを押すだけで、売却する家を取り扱える複数の不動産会社から査定価格(机上査定価格)を受け取れます。

まず自分の家を取り扱える不動産会社がどれくらいあるのか見てみよう!査定価格もすぐ受け取れるのでオススメでござる。

不動産一括査定のサービスの流れ図

不動産一括査定サイトはサービス運営にあたり、信頼できる不動産会社と提携しています。

そのため、売主としては悪徳業者につかまる心配がないところもメリットのひとつにあります。

もしも良い不動産会社が見つからなかったら

不動産の一括査定サイトを利用するうえで注意したい点は、不動産一括査定サイトが提携している不動産会社にしか問い合わせができない点です。

その家を扱える全ての不動産会社に問い合わせたわけではありません。

ですから、もしも一括査定サイトで良い不動産会社が見つからなかった場合は、その他の一括査定サイトを利用することも考えましょう。

あるいは家の近くの地元密着型の店舗に相談するなどの対応を取りましょう。

⇒不動産売却で注意したい点について徹底解説

3.内覧対応をしっかり行う

家を高く売るためのコツ5

査定額を上げるためにも水回りの掃除と整理整頓はした気がするよ…!

そうでござる。内覧では購入希望の人が家に来るから、家の印象は大事でござる。また掃除するでござる!

特に水回りはもっとも注目されるポイントなので、入念に掃除しましょう。

汚れがひどい場合はハウスクリーニング業者に依頼するのも一つの方法です。

内覧時に大事なことは以下の3つです。

  • 過度なアピールはしない
  • 笑顔で明るい対応を心がける
  • 聞かれたことに的確に応える

内覧者からは家を売却する理由を尋ねられるので、答えをあらかじめ用意しておきましょう。

売主はスケジュールを調整して売却機会を作る

内覧では買主のスケジュールに合わせるのが鉄則です。

売却期間中はスケジュールに余裕を持ち、不動産会社が営業をして見つけてきた購入希望者のスケジュールに合わせることを意識しましょう。

特に内覧希望になりやすい、土日の日中などは空けておくのがベストです。

家を売るときの状況や理由に応じたコツ

家売却の状況や家を売る理由によっては、気をつけておくだけで売却に差が出てくるポイントがあります。

ぜひ売却のコツを確認しておきましょう。

住み替えの場合

住み替えの家売却で注意したいのは購入が先の「買い先行」になるか、売却が先の「売り先行」になるかです。

住み替えでは「売り先行」がオススメとされています。

その最大の理由は、売り先行だと住居費がダブルでかかることがないからです。(買い先行は住居費が一定期間ダブルでかかることがあります)

住み替えのときの家売却では、購入と売却のタイミングを考えることが大切です。詳しくはこちらの記事でご確認ください。

▽住み替えで家を売る方法を徹底解説!

住みながら家を売る場合

住みながら家を売ることはできるの?

住みながらでも家を売ることはできるでござる。無理に空き家にする必要はないけれど、事前準備が大事になってくるから覚えておくでござる!

住みながら家を売るとき、気をつけるべきは内見への事前準備です。

無理して空き家にする必要はありませんが、内見に来た人の印象が悪くならないよう清掃や換気などを行うことが大切です。

住みながら家を売るときのポイントについては、こちらの記事でご確認ください。

▽住みながら家を売る方法を徹底解説!

相続した家を売る場合

相続した家を売却する場合、「相続登記」という手続きを行う必要があります。

手続き自体は、法務局に必要書類を提出することで完了しますが、気をつけるべき点は、

  • 建物と土地、それぞれに登記が必要
  • 相続人が複数いても不動産の「共有名義」の状態はトラブルの原因になるのでなるべく控える

こちらの2点です。詳しくはこちらの記事でご確認ください。

▽相続した家を売る方法を徹底解説!

親の家を代わりに売る場合

  • 親に売却意思がある場合:親が署名押印した委任状と印鑑証明があれば代理人として売却できる
  • 親の売却意思がわからない場合(認知症など):成年後見人を立てる

親の売却意思があり「家を売りたいが、手続きをすることが難しい」という場合、親の代わりに親名義の家を売ることができます。

委任状には法的に決まった形式はありません。

売買を仲介する不動産会社に専用のフォーマットがあることも多いので、まずは相談してみましょう。

また、親が認知症などの理由により、家や土地の売却意思をできない状態にある場合は、「成年後見人」を立てる必要があります。

詳しくは親の代理人として売る方法成年後見人として売る方法、で解説しています。

住宅ローン中の家を売る場合

住宅ローンが残っている家を売ることはできますが、大前提があり、それはローンの完済ができるかどうかです。

売却前に完済ではなく、家が売れてから完済できれば大丈夫です。

そのため、売却時に家のローンが完済できるかを確認する必要があります。

ローン中の家を売る場合のパターン

  • ①住宅ローンの残債<売却金額
  • ②住宅ローンの残債>売却金額

①の場合はローンが完済できるので通常の売却で大丈夫ですが、売却した金額よりローン残債が多い②の場合は要注意になります。

詳しくはこちらの記事でご確認ください。

▽ローン中の家を売る方法

離婚して家を売る場合

離婚した際の財産分与では「家売却をして、得たお金を半分ずつわける方法」が一番あとくされありません。

家を財産分与するときは、住宅ローンの有無をまず確認しましょう。

  • 住宅ローンがない場合:売却して財産分与
  • 住宅ローンはあるが売却で住宅ローンが返済できる場合:売却して財産分与
  • 住宅ローンがあり売却で住宅ローンが返済できない場合:将来的なリスクを考えると、任意売却して残った債務を整理した方がよい

詳しくはこちらの記事でご確認ください。

▽離婚して家を売る方法

家売却に関するよくある疑問・質問

この章では、家を売るときによくある疑問・質問について解説します。

これから家売却をおこなう人の参考になれば幸いです。

今はコロナ禍で不安や悩みがいっぱいなんだ

それでも今できることはあるから、まずは査定や相談から始めてみるでござる!

Q.緊急事態宣言中でもサービスを利用できますか?

はい、利用できます。

すまいうるでは現在営業中の大手の不動産会社や地域の街事情に詳しい不動産など様々なタイプの不動産会社を掲載しています。

この時期でもあなたに合った不動産会社へインターネットで査定依頼することが可能です。

Q.訪問査定を避けることは可能ですか?

可能です。

申し込みフォーム入力時の「その他要望」に訪問査定を希望しない旨を記載いただく、または申し込み後に不動産会社の担当者にお伝えください。

現在ではアプリを利用したオンライン査定ができる不動産会社も増えてきております。方法に関しては不動産会社の担当者に相談いただければと思います。

Q.家を売るにはどうすればいい?

家を売るためには以下の3つを行う必要があります。

  1. 家の価格相場を調べる
  2. 信頼できる不動産会社を見つけて売却を依頼する
  3. 内覧の対応や準備をする

などの手段をとることで、売却が可能になります。

スムーズな売却のために

家売却の流れとかかる期間を押さえましょう。

Q.住宅ローンが残っている家でも売却できる?

家の売却金で完済できるなら、住宅ローンが残っている場合でも売却は可能です。

もし、売却金だけでカバーできない場合は、

  • 自己資金から捻出する
  • 新しい住宅の購入資金にローン残債分を含めた「住み替えローン」を利用する

などの手段をとることで、売却が可能になります。

Q.家の売却にもお金がかかるって本当?

本当です。成功報酬として支払う不動産会社への仲介手数料や、売却に関する税金が発生します。

仲介手数料のシミュレーションや、安く抑える方法を知るには家売却にかかる費用をご覧ください。

まとめ

ここまで、家売却を成功させるために押さえておくべき流れや、ポイントをまとめてご説明していきました。

最後に家売却のコツをおさらいしましょう。

記事のおさらい

  • 家の売却は、家の価格相場を調べることから始まる
  • 査定は複数の不動産会社に依頼したほうがより妥当な価格がわかる
  • 「不動産一括査定サイト」を利用すると、効率よく不動産会社選びができる
  • 高すぎる査定価格で騙されないためにも「高さ」で選ばず、不動産会社に査定価格の「根拠」を確認するのが大切

家の売却で悩むのは、不動産の売却が日常的ではなく多くの人にとって初めての経験であるためです。

また、周りにも家を売った経験のある人が少なかったり、異なるライフステージにあったり、相談もなかなかできないことでしょう。

しかし、今回の記事で解説したとおり、家を売却するために必要なことや基本の流れはすでに決まっています。

今回はご説明しませんでしたが、住宅の資産価値は居住年数とともに下がるのが一般的です。そのため、家の売却はあとになればなるほど売れる可能性が低くなり、評価額も下がります。

家を売ると決めたら、すぐにでも行動しましょう。

今回の記事が、家売却を進める上でお役に立てば光栄です。

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